一同はサニーに駆け寄り呼びかけるが反応がない。

「そんな・・・サニー・・・」
動かないサニーに一同は深い悲しみに暮れた。

そんな中レッドとブルーが口を開いた。
「やっとくたばったか。」
「次はてめえらがくたばる番だ。残ったてめえらも全員ぶっ殺せば地球滅亡はあっという間さ。さあて、どの順番でぶっ殺してくか。」

二人の非情な言葉に一同(特にルージュ)は怒りを爆発させた。

「よくもサニーを!!うおおおおおおおおおお!!!!!!」
一同はこれまでになく激しい猛攻を仕掛けた。
二人を押してるかに見えたが、それでもダメージは殆どなかった。

「甘いんだよ!」
二人は全力で一同を蹴り飛ばした。

一方所変わって暗闇に包まれた世界にオレンジ色のポニーテールと赤いリボン、そして白いマントが特徴の少女がいた。
「あれ?私何やってるんだろう。確かさっきまで強敵と戦っていたような・・・」
少女の名はサニー。しかし彼女は直前までのことを思い出せずにいた。

そんな彼女の前に一人の男が現れた。

「確かサニーとか言ったな。まだ人生これからだというのに・・・」
男は力なく喋る。

「まだ人生これからって・・・もしかして私死んだの?というかあなたは一体・・・」
サニーは状況が飲み込めずにいた。

「俺は閻魔大王だ。君は幼くして家族をギャングに殺されたのがきっかけで悪党を成敗する戦士になった。しかしレッドとブルーとかいう悪の兄弟との戦いの末無常にも殉職してしまったのだ。」
閻魔大王の言葉にサニーは唖然とした。

「嘘でしょ・・・嫌よそんなの!私まだ平和を取り戻しきっていないのに!!なんで・・・」
サニーは震えながら頭を抱えた。
「残念だがこれが現実なんだ。」
閻魔大王はサニーを宥めた。そして閻魔大王は更に続けた。

「君は街の平和のためによく戦ったから本来なら天国行きだ。だが、今の君は天国にも地獄にも行くことはできない。」
閻魔大王の言葉にサニーは目を丸くした。
「それってどういうことなの?」
サニーの質問に閻魔大王はある映像を見せた。

そこにはレッド&ブルーと必死に闘う一同が写っていた。
これを見たサニーはついさっきまでレッドとブルーの兄弟と戦っていたのを思い出した。
「これで分かっただろ?君には街を、そして地球を護るために戦い、天寿を全うする使命があるのだ。天国に居る家族から届いた伝言にも「悪を成敗して街を平和にしてくれ、そして天寿を全うしてくれ」という願いが来ておる。だから君は現世に帰ってもらうよ。」
閻魔大王はそう言うとサニーを現世に送還した。
「天寿を全うするまで絶対来るんじゃないぞ。そんで俺が授けた神の力を思う存分発揮してくれーっ。では健闘を祈るぞ。」
閻魔大王はサニーに呼びかけた。

一方現世では一同がレッドとブルーに必死で攻撃を続けるも圧倒的な戦闘力と耐久性に為すすべもなくやられていた。
「これでくたばりやがれええええええええええっ!!!!!!」
二人は一同を追い込むと強力な破壊光線を発射した。
もう駄目かと思い、諦めかけた時だった。

破壊光線は起き上がったサニーにかき消されたのだった。突然の復活に二人は唖然とした。
「バカな・・・さっきくたばったはずじゃ・・・」
「ちょっと意識がなかっただけよ。たったこれぽっちの攻撃で終わると思ったら大間違いよ!」
サニーは自信有りげに言う。そんなサニーに一同は喜びを爆発させたのだった。

続く

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